かぼちゃを買ってきて、まずすることは、種をワタごと取り除くこと。これがかぼちゃを保存するときのポイントだよね。何気なく捨てているかぼちゃの種。しかし、この種、パンプキンローストとしてお店で売られてるじゃん!緑色の種で、食感も軽く、そのままつまんでもおいしい♪。お菓子にもよく登場する。売られているものを普段は捨てていたなんて、なんともったいないことを!しかも、買うとそれなりの値段がするではないか。ということで、早速、パンプキンロースト作りに挑戦!
まずは、かぼちゃの種を洗って天日干し。
そしてフライパンで炒る。種の表面に少し焦げ目がついて、香ばしい香りがしてきたら器に取り出す。これで終わりではない。ここからが勝負だ。
殻のような白い種皮をむかなければ、緑色の種は出てこないのだ。白い種皮は分厚くて硬い。しかも、かぼちゃの種自体は、親指の爪ほどの大きさときたものだから、これを一個一個むくのはなかなかだ。
どうむくかというと、種の先端部分にキッチンバサミで切りこみをいれ、あとは手でこじあけるようにむく。途中で種が割れてしまったり、勢い余って飛んでいったり、種と静かな戦いを繰り広げ、最終的にすべての種を取り出したら出来上がり。
肝心のお味はというと、市販のものとかわらないおいしさ。塩をふりかけておつまみとして。また好みのスパイスをまぜればオリジナルパンプキンローストにもなる。結果として、普段捨てているかぼちゃの種は自分で炒っておいしくいただける。
しかし、想像以上に手間と時間はかかる。市販のパンプキンローストもこの手間暇を思えば納得の値段設定だ。しかし、時間をかけて手作りするのと、お金で時間を買うのと、いったいどちらが豊かなのだろう、と余計なことまで考えてしまった。なにはともあれ、高いものにはそれなりの理由があるということである。
※上の写真は種の様子。右から、生の種、炒った種、完成の種、市販の種。