外は暑いぞ→涼しくなりたい→アイスだ! という単純な思考回路なもので、夏はどうしたってアイスが食べたくなります。でも、共感してくれる人も多いはず。
しかも、ある程度いろんなアイスを食べていると、アイスにさえも驚きとか、斬新さを求めたくなります。しかも自分だけのフレーバーがほしい欲張りなもので、またしても作ってみました。罪滅ぼし、いや、独創性を最大限に出した野菜のアイスです。
あれもこれも、と試したくなって、気づいたら9種類のアイスが出来上がりました。どーんといきますよ。ちなみに、すべて同じバニラアイスに素材を加えて作ってみました。
トップバッターは夏野菜の顔、きゅうりです。みじん切りにして、青くささを抑えるためにライム果汁も加えました。
うん、ライムは微力ながら働いていますが、きゅうりの香りがほわん。味見をしてくれたとある方は「漬物っぽい」というアイスにあるまじきコメントをしてくれました。
続いては、しょうが。体を冷やすアイスですが、体を温めるしょうがを加えると、どちらの効果が勝つのでしょうか。
はい、そんな余談は置いておいて、小さなグラスに入る量に1片分もすりおろして入れたせいか、かなりビリリと舌にアタックしてきます。とはいえ、しょうが好きの私はかなりツボ。周りの反応はいざ知らず...。
次は、みょうがです。みじん切りにして加えたら、ほんのりピンクが乙女色。「あ、みょうがの味がする」と、素直な感想です。とはいえ、バニラアイスのクリーミーさに、さわやかさが加わって、これは組み合わせの妙。
はい、次なる素材は、しそです。アイス、ライムと一緒にミキサーにかけました。見た目には涼を呼ぶグリーンのアイスに。口に入れれば、野原の味に。はい、これ以上のコメントは差し控えておきます。しそが大好きなだけに、過大な期待を寄せすぎてしまったようです。
まだまだ行きます、今度はにがうり。さっとゆでてすりおろしたら、アイスに混ぜ込みます。にがうりの独特の苦みが、甘さと交わると、これが意外とやみつき! と評判上々です。鮮やかな色を生かすためにも、ゆですぎは禁物のようです。
はい、これはいけるでしょう、パプリカ(赤)です。さっとゆでたら4分の3はアイスと一緒にミキサーにかけて、残りをみじん切りにして後で混ぜ込みます。これはクセがなく、今回の素材のなかで一番万人受けが見込まれるアイスです。
次は、オクラ。さっとゆでたら輪切りにしてアイスに混ぜて冷やします。口に入れると、オクラがサクねばッ。これはこれは、新食感。思いのほかヒット。トルコアイスの食感、といったら大げさでしょうが、クリーミーさと粘度が増して、「家でも作る!」というコメントも飛び出しました。
写真はありませんが、レタス、セロリでも作りました。レタスはもともとおだやかな味なので、アイスに加えても違和感は薄く、ピューレにして加えても「おいしい」との意見多し。
クセのある野菜の代表にもなるセロリですが、ゆでてピューレにして加えたら、さわやかさが増して、独特のクセが逆にいい味を出していて「このなかで一番好き」という声も。
今回、私を含め6人で食べてみましたが、好みは本当にバラバラ。にがうりが一番好きという人もいれば、にがうりだけはだめかも、という人もあり。一人で楽しむのもいいけれど、野菜のアイスはみんなで食べれば楽しさも倍増! あ、くれぐれも野菜だからヘルシー、なんて考えは言語道断です、えぇ。