青白い顔に、しょっちゅう体調不良を訴える体質ながら大食漢のワタクシ。
二人家族なのに、大型野菜のはくさいやキャベツは当然のごとく丸のまま買い、だいこんもしかり。
とはいえ、スーパーの青果売り場では、大型野菜の丸のままのサイズはマイノリティで、カットされたものが一般的な昨今・・・。
だいこんは2分の1や、3分の1サイズもある。
このカットされただいこんを見るにつけ思い出すのが、
「だいこんは上中下で部位ごとに味わいが異なる」
という定説。
葉に近い上は、かたくて歯ごたえがいいので生でサラダに、
真ん中は、やわらかで甘みがあるので煮物向き、
下は辛みが強いのでおろしに最適というもの。
さまざまな場所で見聞きするこのフレーズ。本当かどうかオノレの舌で確かめたい!!と、実験をしてみました!
実験内容はコチラ。使ったのは一般的な青首だいこん。
根の全長が39cmだったので、13cmごとに3つにカット。
3部位をそれぞれ生で千切り、おろし、そして煮物にして野菜ソムリエ3名に確かめてもらうというもの。
ちなみに煮物はだし用昆布で煮て、ほかの調味料は無添加。
まずはサラダから。下はちょっと辛みが感じられ、真ん中は特筆すべき感想はなく、上は緑がかった色合いに好き嫌いが分かれるかもと、食感以外のコメントも。
3種類を食べ終えた野菜ソムリエ達が口を揃えて言うのが「食感には大差なく、あえて言うならくせのない真ん中がいいかもしれない」ということ。これは好きずきの問題で、サラダには向き、不向きのレベルではない模様。
続いて煮物。上と真ん中は大差なく甘みがあり、唯一下を食べると、ほんのり苦みが口に残った。
濃いめの味つけにすれば、苦みは気にならないのかもしれないが、「どうせ選ぶのなら下はあまり適さない」という結果で一致。
ちなみに食感には特に差は感じられなかった。
最後はおろし。上は後からくるほのかな辛み。
サラダでは気になった緑色もおろしにすると好評で「色味を生かしておろしにするのもいい」との声も。
真ん中は第一印象が「甘い」。
後から辛みはくるものの、ほどよい辛みで好印象。
強烈だったのは下。口に入れると瞬時に強烈な辛みが走り、もう一度箸をのばす人がいなかったほど。
だいこんに含まれる辛み成分が、すりおろすと生じる水分に反応して辛くなるというが、千切りでも煮物でも感じられなかった辛みに
一同驚がくを隠せなかった。((((;゜д゜)))ガクガクブルブル
このようにおろし以外には格段の差は見られなかったが、野菜ソムリエ3名の意見としては「どの料理にも向く無難なのが真ん中」とのこと。「どの料理にしても嫌味がないので、強烈な辛みを求めるのでなければ、これからはカットしたものを買う時は真ん中を買う」とも。とはいえ、辛みフリークもいらっしゃるだろうから、後はお好みで...ということで。