2012-10-29
今回は、女の子が大好きな「さつまいも」についての実験を試みたよ!
「さつまいも」は食物繊維やビタミンCが豊富であり、美には欠かせない栄養素を含む実力派の野菜なのである。さて、そのさつまいもを普段はどのように調理しているだろうか。焼く、蒸す、茹でる、電子レンジ、と家庭でできる加熱方法は多い。しかし使い分けてはいない。そこで、その違いを比較検証してみた。
まず、「焼く」では、焼き芋専用鍋を用意。
遠赤外線効果でじっくり火を通す。弱火で焼くこと1時間。
ほどよく焦げ目がついた。
次に「蒸す」で使用したのは中華せいろ。
蒸気があがってから中火で約30分。しっとりと蒸しあがる。
「茹でる」ではステンレス鍋に水から茹でて20分。
そして、最後は「電子レンジ」で約7分チン。
結果は表の通り。
単純に火を通すだけなら「電子レンジ」。
ただし、冷めると固くなる。甘く食べたいときには、じっくり「焼く」のが一番。香ばしくて甘い香りとほっくりした食感が特徴。
逆に、しっとりとした食感を楽しむには「蒸し」がいい。「茹でる」では、甘みが少ないものの水分が多いため冷めてもぱさつくことがない。
このように加熱方法によって、調理時間や甘さや食感はかなり差が出る。特徴を生かして用途別に加熱方法を変えてみると、賢く料理ができそうである。
ちなみに糖度のことでいえば、さつまいものでんぷんを糖にかえるのはアミラーゼという酵素。この酵素は、ゆっくり加熱することで活発に働く。よって、外からじっくり加熱する「焼き」は、甘みを引き出すのに向いているのである。
個人的には、石焼きいも屋さんで売っているひときわ甘?い焼きいもを作りたいものだが、この域になると、やはりもちはもち屋、石焼きいもは石焼きいも屋、なのだろうか。